済州島の郷土料理にもいろいろありますが、今日は「ボマル」を使った料理をご紹介したいと思います。「ボマル(보말)」というのは小さな巻き貝で、日本語では「クボガイ」のことです。
この「ボマル」、実は済州島の方言で、半島の方では「コドゥン(고둥),コドン(고동)」と言いますが、あまり食べる機会はないそうです。昔、済州島が貧しかった時代に、小さな巻き貝でも食用にと食べ始めたのが始まりだとか。
でも、これがまたなかなかの珍味なんです!蒸し立てのボマルを楊枝でクルッと引き出して食べると、塩味と旨味が小さな貝の身に詰まってて美味しいんですよ♪(食べ方はサザエのつぼ焼きの小さいバージョンをイメージしてください^^)
そして、済州島ではこのボマルを使ったいろんな料理が味わえます!今回は翰林(ハンリム)にあるボマル料理専門店をご紹介します♪
ウンダム【웅담】
「ウンダム」は翰林港が目の前に見えるボマル料理専門店です。テレビでも紹介されたことのある人気のお店なんですよ♪
ボマル料理の他にも、海鮮鍋やハンチ(=ヤリイカ)料理、アワビ料理など、新鮮な魚介類を使ったメニューがたくさんあります。
スタッフが注文したのは、麺料理「ボマルネンソンカルグクス」とご飯物「ボマルトッパプ」。名前が長いので解説をすると・・・「ボマル=クボガイ」「ネン=冷」「ソンカルグクス=手打ち平麺」で、「クボガイの冷やし手打ち平麺」と言った感じでしょうか。「ボマルトッパプ」は、「トッパプ=丼」で「クボガイ丼」です。
こちらが「ボマルネンソンカルグクス(보말냉손칼국수)」です!まず目に入ってきたのがボマルの量!たっぷりのっているので嬉しくなりました♪
麺はこのように平麺です。野菜とボマルと麺をよく混ぜてからいただきます。
食べた瞬間、麺の食感の良さに驚きました!まさにツルツルでシコシコで、絶妙な茹で具合なんです!こんなに美味しいソンカルグクスはなかなか出会えない、というくらいの美味しさでした♪♪
スープは色は赤いですが、ほとんど辛味はなく、酸味のあるさっぱりした味です。ボマルの茹で汁を使って作っているので、さっぱりしているのにコクがあって、絶品でした!お値段は10,000ウォンです。
そして「ボマルトッパプ(보말덮밥)」。こちらもボマルがたっぷり~♪
こんなにたくさん殻を外すの大変だったろうなぁなんて思いつつ、別に出されるご飯を器にパカッとあけて・・・
コチュジャンベースのソースをお好みでかけて・・・
そして混ぜる!均一になるまでひたすら混ぜる!
こんな感じで完成です!これはトッパプというよりビビンパですね~。メニューの名前を変えたほうがいいかも??
本当にボマルたっぷりなので、スプーンですくうたびにボマルが入っているのが嬉しいですね^^ こちらもコチュジャンソースが辛くなく、さっぱりとマイルドな味わいでした!お値段は同じく10,000ウォン。
けっこう量が多いと思ったのですが、どちらのメニューも美味しくて二人でぺろりと平らげました♪
ボマル料理はこの他にも、ボマルカルグクス(温かい麺)、ボマルジョン(チヂミ)、ボマルサムゲタン、ボマル粥、ボマルムルフェ(冷製スープ)などなど、たくさんあるので、色々試してみてくださいね!
ウンダム【웅담】
住所:済州市 翰林邑 翰林路5キル23
(제주시 한림읍 한림로5길 23)
電話:010-8518-4052
時間:9:00~21:00(定休日なし)
アクセス:
最寄りのバス停「韓国通信(한국통신)」から徒歩4分。
幹線バス[青] 202, 291, 292番
支線バス[緑] 781-2, 782-2, 783-1&2, 784-1&2, 785番
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